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2026.02.11

箱は料理の一部。1948年創業の私たちが、老舗のプライドを「一箱」で救った話

経営資源は乏しい小さな会社だけど、大きな夢があるんです。
「日野の折箱で良かった」「商品の付加価値があがった」
お客様からこんな嬉しい声を頂くたびに、私たちは大きな喜びを感じ熱い想いを抱きます、折箱の可能性をもっと広めたい。

小規模事業者だからこそ出来る独自性を持った取り組みを行い、折箱の販売を通して社会貢献を目指す。

私たちは、大手企業にはない、柔軟性とスピードを生かし、お客様に寄り添ったサービスを提供しお客様のビジネスを成功に導き、社会に貢献することを目指しています。このブログでは、日々の活動やお客様との出会い、そして社会貢献への取り組みなど日野折箱店の奮闘記を綴っていきますのでぜひご覧ください!

「今の容器に満足していないけれど、これしかないから仕方ない」と、どこかで諦めていませんか?心血を注いだ料理が、理想とは違う箱に詰められていく。その違和感はプロとして本当にしんどいものですよね。せっかくのこだわりが、最後の一歩で損をしていませんか。日野折箱店は、そんな「あなた」の妥協を理想へと変えるパートナーになりたいと思っています。創業以来守り続けてきた誇りと共に、もう一度、心から納得できる器を手に取り、理想を取り戻しましょう。

 

▶ 日野折箱店オンラインショップ(在庫品のご購入・商品一覧)

 

信頼していたパートナーの廃業

 

弊社から遠く離れた街の老舗うなぎ専門店から届いた、切実なSOS。それは長年連れ添った業者の廃業という、飲食店の屋台骨を揺るがす事態でした。ネット検索で必死に私たちが辿り着いてくださるまで、店主様はどれほどの不安の中にいたことでしょう。代わりの業者を探しても、肝心の質が伴わず、改善を求めても納得のいく答えは返ってこない。プロの料理人として、守るべきプライドを前に「妥協」を強いられる状況が、どれほど苦しい痛みであったかは想像に難くありません。

 

箱は「料理の一部」であるという再定義

 

私たちは、折箱を単なる「入れ物」とは考えません。うな重というハレの日の料理において、箱は「料理の一部」です。蓋を開ける瞬間の高揚感、手に馴染むしっくりとした質感。そこにこそ、お店の歴史や店主の技が宿るのです。私たちは1948年からのノウハウを注ぎ込み、改善の余地を徹底的に洗い出しました。「箱は中身を守るだけのもの」という固定観念を捨て、お客様が蓋を開ける瞬間の「格」と「喜び」を最大化すること。それこそが、私たちが提案するパッケージの真髄です。

 

コストアップの壁を乗り越える戦略的決断

 

もちろん、理想の追求には「コスト」という現実に直面します。私たちの提案したオリジナル折箱は、現行よりもコストが上がってしまいます。お店を営むあなたにとって、資材費の上昇がどれほど重い決断であるかは痛いほど分かります。しかし、これは単なる出費ではなく、お店の格を一段引き上げ、ブランドの歴史を守るための戦略的投資です。短期的な支出増を飲み込み、食べ終わるまでの贅沢な満足感をお客様に約束する。その店主様の英断は、プロとしての確かな覚悟でした。

 

妥協を捨てた先に広がる新しい景色

 

「少し高くても、これにして良かった」。後日いただいたその言葉には、妥協を捨てて誇りを取り戻した店主様の喜びが満ちていました。弁当容器業務用テイクアウト容器業務用という枠を超え、作り手の意向を形にしたパッケージは、確実にお客様の満足度へつながります。私たちは小ロットからの相談も大切に承ります。もしあなたが今、パッケージに一抹の違和感を抱いているなら、一度私たちのラインナップを覗いてみてください。あなたの大切な料理を、最高の状態で届けるためのヒントがそこにあるはずです。

 

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2026.01.30

「置き場がない」あなたへ。必要な分だけ仕入れるテイクアウト容器業務用の考え方

経営資源は乏しい小さな会社だけど、大きな夢があるんです。

「日野の折箱で良かった」「商品の付加価値があがった」

お客様からこんな嬉しい声を頂くたびに、

私たちは大きな喜びを感じ熱い想いを抱きます、

折箱の可能性をもっと広めたい。

小規模事業者だからこそ出来る独自性を持った取り組みを行い、

折箱の販売を通して社会貢献を目指す。

私たちは、大手企業にはない、柔軟性とスピードを生かし、

お客様に寄り添ったサービスを提供しお客様のビジネスを成功に導き、

社会に貢献することを目指しています。

このブログでは、日々の活動やお客様との出会い、

そして社会貢献への取り組みなど日野折箱店の奮闘記を

綴っていきますのでぜひご覧ください!

「テイクアウト容器を仕入れたいけど、置き場所がない…」

あなたは今、そんなジレンマに苦しんでいませんか?

過剰な在庫の箱ひとつひとつが、あなたの貴重なスペースを窒息させ、

現金を縛りつける「死んだお金」の山です。あなたは、法外な小ロット単価を受け入れるか、

店を圧迫する在庫の山を受け入れるか、という負け戦を強いられているのです。

この記事を読めば、その苦しい状況を乗り越えるための新しい考え方が見つかるはずです。

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1. その「まとめ買い」、本当に得ですか? 在庫が利益を圧迫するカラクリ

「単価が安いから」と大量に仕入れる。その「お得な取引」は、

一見すると賢い選択に見えます。しかし、小規模店舗にとって、

単価だけを追い求める行為は、気づかぬうちに利益を静かに蝕む

「隠れたコスト」を生み出しているのです。

保管コスト: 狭い店内で在庫が占めるスペースは、

家賃の一部をただ容器のために払っているのと同じです。

目には見えませんが、これは確実に利益を圧迫する固定費です。

資金繰り: 在庫は「眠っているお金」です。過剰な在庫は、

新メニュー開発や設備投資に使えるはずだったキャッシュを凍結させ、

ビジネスの生命線である資金繰りを悪化させます。

管理コストとリスク: 増えすぎた在庫は管理の手間を増やし、

発注ミスの温床となります。長期間の保管による容器の劣化リスクも無視できません。

「安いから」という理由で抱えた在庫が、結果的に最も高くついているケースは少なくありません。





2. 新メニューの壁になる「ロット問題」という現実

「期間限定メニューを試したい」「新しいテイクアウト商品をテストしたい」

そんな時、あなたの挑戦意欲の前に立ちはだかるのが、

大手サプライヤーが設定する「最小ロット」の壁です。

何百、何千という単位でしか買えない容器は、小規模店舗の強みである

「まず試してみる」という機動力を根こそぎ奪ってしまいます。

実際、ある和菓子店様が急な催事出店を決めた際、短納期と小ロットに対応できる

業者が見つからず、ビジネスチャンスそのものが失われかけたことがありました。

あなたの素晴らしいアイデアが、容器の在庫問題という

本来なら乗り越えられるはずの壁によって葬り去られてしまう。

これはあまりにも大きな損失です。



3. 発想の転換:「在庫を持たない」前提で容器を選ぶ

保管コストや機会損失といったプレッシャーは、ビジネスに付きものの

「仕方ないコスト」ではありません。あなたの事業規模に合わない仕入れモデルの

「症状」です。解決策は、その前提自体を根本から変えることです。

「在庫は持たず、必要な分だけ仕入れる」 この新しい考え方に切り替えてみませんか?

まず少量で仕入れてお客様の反応を見る。そして、うまくいきそうなら数を増やす。

このサイクルこそが、リスクを最小限に抑えながら新しい挑戦を可能にする、

小規模事業者にとっての最適な戦略です。

私たち日野折箱店では、在庫品であれば商品によっては10個からといった

小ロット供給に対応し、あなたの「試してみたい」を具体的にサポートします。

「でも、必要な時に在庫切れだったら困る…」 そう思われるかもしれません。

ご安心ください。私たちは「お客様の外部倉庫」としての責任を持つため、

在庫管理を徹底しています。

事実、弊社の在庫品において過去1年間で3日以上の欠品を出したことはありません。

必要な時に、必要な分だけ、確実に届く。だからこそ、あなたは安心して

「在庫を持たない経営」に切り替えることができるのです。



4. パッケージは「戦略」です。他にはない「ユニークな折箱」を武器に

容器選びは、単なる作業ではありません。商品の価値を伝え、価格設定を左右する

「マーケティング戦略」そのものです。

実は、当店のラインナップには秘密があります。 弊社の規格品の多くは、

実際にユーザー様の意向を聞いて商品化されたものなのです。

「もっとこんな形があれば料理が映えるのに」「現場ではこういう機能が必要なんだ」

そんなお客様のリアルな声から生まれた、他店では見かけない「ちょっと変わった折箱」

も多数取り揃えています。

ありきたりな容器では埋もれてしまう商品も、現場の声から生まれた独自の折箱なら、

他との違いを一瞬でお客様に伝えることができます。 「どんな料理を入れるか」

「どんなお客様に届けたいか」—完璧な計画がなくても、まずはお考えをお聞かせください。

専門家と共に、あなたのパッケージ戦略を練り上げましょう。



まとめ:在庫の悩みから解放されたら、あなたは何を始めますか?

容器の在庫管理というプレッシャーから解放されたら、

あなたはどんなことに時間を使いたいですか?

保管場所に頭を悩ませる時間が減れば、新メニューの開発や、

お客様へのサービス向上といった、より創造的で本質的な仕事に集中できるようになるはずです。

必要な分だけ仕入れるという賢い選択は、単にスペースやコストの問題を解決するだけでなく、

あなたのビジネスの可能性を大きく広げる一歩となります。

もし容器の在庫を気にしなくてよくなったら、あなたがこれまで後回しにしてきた事業のどの部分に、

時間とお金を投資して成長させますか?

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2026.01.04

新年に寄せて、私たちの夢と決意

新年あけましておめでとうございます。

経営資源は乏しい小さな会社だけど、大きな夢があるんです。「日野の折箱で良かった」「商品の付加価値があがった」お客様からこんな嬉しい声を頂くたびに、私たちは大きな喜びを感じ、熱い想いを抱きます。折箱の可能性をもっと広めたい。小規模事業者だからこそ出来る独自性を持った取り組みを行い、折箱の販売を通して社会貢献を目指す。私たちは、大手企業にはない、柔軟性とスピードを生かし、お客様に寄り添ったサービスを提供しお客様のビジネスを成功に導き、社会に貢献することを目指しています。このブログでは、日々の活動やお客様との出会い、そして社会貢献への取り組みなど日野折箱店の奮闘記を綴っていきますのでぜひご覧ください!

新しい年を迎え、私たちが抱く新たな決意についてお話しします。昨年、多くの方々との出会いや様々な挑戦を通じて、私たちは多くのことを学びました。特に「安定供給」「品質の維持」「新商品の開発」に力を入れたいと考えています。これらの目標は決して簡単なものではありませんが、私たちの成長とお客様への真摯な想いを反映したものです。

お客様のビジネスを支えることが、私たちの最大の喜びです。高まる期待と変わっていく世の中の中で、私たちがしっかりと地に足をつけ、一歩一歩進んでいく決意を新たにしています。

この新しい年が、皆様にとっても素晴らしい年になりますように。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

あなたの声が、私たちの原動力です!

もしこの記事が役に立ったと思っていただけたら、ぜひ「いいね」を押してください。

 

2025.12.13

折箱に洋菓子を詰めてみたら、いつものお菓子が別物になった話

経営資源は乏しい小さな会社だけど、大きな夢があるんです。
「日野の折箱で良かった」「商品の付加価値があがった」
お客様からこんな嬉しい声を頂くたびに、私たちは大きな喜びを感じ熱い想いを抱きます。折箱の可能性をもっと広めたい。
小規模事業者だからこそ出来る独自性を持った取り組みを行い、折箱の販売を通して社会貢献を目指す。
私たちは、大手企業にはない、柔軟性とスピードを生かし、お客様に寄り添ったサービスを提供しお客様のビジネスを成功に導き、社会に貢献することを目指しています。
このブログでは、日々の活動やお客様との出会い、そして社会貢献への取り組みなど日野折箱店の奮闘記を綴っていきますのでぜひご覧ください!


洋菓子の箱といえば、紙箱かプラスチック。
正直、それ以外の選択肢を考えたことがない方も多いのではないでしょうか。

「折箱は和菓子用」
「洋菓子には合わない」

そんな声を、これまで何度も耳にしてきました。
実は私自身も、どこかでそう思い込んでいた一人です。

でも本当にそうなのか。
やったことがないだけで、可能性を閉じていないか。

そんな疑問から、今回あえて 折箱に洋菓子を詰めてみました。

画像
こちらの折箱に詰めてみました サイズ 本体内寸:158×158×70㎜


今回試したのは、ロールケーキとバウムクーヘン。
どちらもよく見かける、いわば「いつもの洋菓子」です。

それを、白木の折箱にそのまま収めてみる。
ただそれだけのことなのに、不思議と空気が変わりました。

お菓子そのものは同じなのに、

・きちんと「贈り物」に見える
・中身が主役として引き立つ
・箱が語りすぎない

折箱は、自己主張しません。
でも、静かに格を上げてくれる。

「高級に見せたい」ではなく、
「丁寧に扱っていることが伝わる」

この違いは、とても大きいと感じました。

画像
ロールケーキ

画像
バームクーヘン


容器は、単なる入れ物ではありません。
価値をどう伝えるかの最後の一手だと思っています。

洋菓子 × 折箱は、
和洋折衷というよりも、「引き算の美」。

素材感が誠実さを伝え、
ブランドの世界観を邪魔しない。

そんな可能性を、今回あらためて実感しました。


折箱は、和菓子だけのものではありません。
使い方次第で、洋菓子の世界にも自然に溶け込みます。

「少し違う見せ方をしたい」
「他と同じになりたくない」

そんな想いを持つ あなた にこそ、
一度試してほしい選択肢です。

今回使用した折箱は、こちらで購入できます。
▶ https://oribako1185.shop-pro.jp/?pid=163711303


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

2025.11.30

現場の小さな改善が、誰かの未来を動かした瞬間。

経営資源は乏しい小さな会社だけど、大きな夢があるんです。「日野の折箱で良かった」「商品の付加価値があがった」お客様からこんな嬉しい声を頂くたびに、私たちは大きな喜びを感じ熱い想いを抱きます、折箱の可能性をもっと広めたい。小規模事業者だからこそ出来る独自性を持った取り組みを行い、折箱の販売を通して社会貢献を目指す。私たちは、大手企業にはない、柔軟性とスピードを生かし、お客様に寄り添ったサービスを提供しお客様のビジネスを成功に導き、社会に貢献することを目指しています。このブログでは、日々の活動やお客様との出会い、そして社会貢献への取り組みなど日野折箱店の奮闘記を綴っていきますのでぜひご覧ください!

 

正直、昨日の講演会には大きな不安がありました。「自分なんかが話していいのか」「伝わるのか」「場違いじゃないか」。そんな気持ちがずっと頭の片隅にありました。実際、初回開催となった尾道会場へ見学に行ったとき、その雰囲気に圧倒されたのです。
会場には大きな企業の方々も多く、「やっぱりネームバリューは大事だよな…」「うちみたいな知られていない会社が出ても大丈夫なのか?」と胸がざわつきました。

でも、講演後の交流会で参加者の方と直接言葉を交わす中で、不安は少しずつ形を変え、最後には確信へと変わっていきました。
ああ、話してよかった──心からそう思えた一日でした。

 

■ なぜ今回、登壇を受けたのか

登壇依頼をいただいた時、正直に言えば迷いがありました。
華やかな経歴があるわけでもない。
ただ、現場で積み重ねてきた小さな会社なりの改善が、自分の唯一の武器でした。

それでも依頼を受けたのは、
「同じように悩んでいる人に、何かひとつでもヒントを届けられるかもしれない」
そう感じたからです。

 

■ 「場違いかもしれない」と感じた理由

このイベントは県内6カ所を巡回する形式で、その第1回となる尾道会場へ私は見学に行きました。
その場はどこか完成された空気があり、参加者も登壇者も洗練されていました。

その光景を目にして、
「あれ、本当に自分はこの場所に立てるのか?」
そんな思いが胸に広がりました。
この瞬間に、場違いかもしれないという感覚が生まれたのです。

 

 

■ 会場で話しながら思っていたこと

講演が始まると緊張はありましたが、伝えたいことはすべて話しました。
特に伝えたかったのは、
「DXは特別な技術ではなく、小規模事業者を守るための手段だ」ということ。

小規模事業者には余裕なんてない。
人手も、時間も、資金もギリギリで回している。
だからこそ、仕組みによって負担を減らすことが未来の選択肢を増やしてくれる。
その実感を、自分の言葉でまっすぐに伝えました。

 

 

■ 講演後の交流会で起きたこと

講演後の交流会で、思いがけない出来事がありました。

参加者の方から
「会社に伺わせてください。もっと詳しく話を聞きたいんです」
と、なんと2社の方から声をかけていただいたのです。

正直、とても嬉しかったです。
自分の話が誰かの現場の悩みに触れたのだと実感できた瞬間でした。

会場に立ったときの不安は、
この交流会での対話によって確信へと変わっていきました。
「ああ、話してよかった。今日の時間は確かに意味があった」と。

 

■ 弱さを晒したとき、人はつながる

今回の講演で意識したのは、かっこつけないことでした。
うまくいかなかった改善も、思い返せば笑ってしまうようなミスも、
胸を張って語れる成功ばかりではない日々も、
すべて飾らず、そのまま話しました。

すると交流会で声をかけてくださった方々は、
「その部分が一番刺さりました」と言ってくれました。

人は、完璧な話には共感しない。
弱さに触れたとき、初めて心が動く。
そしてその弱さは、誰かに「自分だけじゃないんだ」と思わせる力を持っている。

昨日の講演は、
弱さを隠さないことでこそ、人はつながれるのだと教えてくれた一日でした。

 

■ これから挑戦したいこと

今回の経験を通して、私はもっと外へ出たいと思いました。
学びたいし、見たいし、対話したい。
そして、困っている人の現場に寄り添える存在でいたい。

小さな会社だからこそできるサポートがある。
その可能性を、これからもっと広げていきたいと思っています。

 

■ あなたへ

もし今、不安や迷いを抱えている人がいたら伝えたい。
「あなたの経験は、必ず誰かの力になる。」
私がそうだったように。

 

 

■ 結び

講演会が終わったあと、今回の登壇をコーディネートしてくださった担当の方と会食をご一緒しました。
準備の裏側や参加者の反応、これからの展望まで、ざっくばらんにいろいろな話ができました。

その流れの中で、「日野さんに依頼してよかったです」
と、ふと相手が言ってくれた一言がありました。

その瞬間、胸の奥にじんわりとあたたかいものが広がりました。
緊張も、迷いも、全部その言葉で報われたような気持ちになったのです。

ああ、本当にやってよかった。
そう素直に思えた夜でした。

2025.10.31

完璧より改善。日野折箱店が見つけたDXのほんとうの意味。

経営資源は乏しい小さな会社だけど、大きな夢があるんです。
「日野の折箱で良かった」「商品の付加価値が上がった」
そんなお客様の声に支えられながら、私たちは折箱の可能性を広げたいと日々奮闘しています。
小規模事業者だからこそできる独自の取り組みを続け、折箱を通じて社会に貢献する。
このブログでは、私たちの挑戦と学びを綴っていきます。


「引き継ぐ」想いから始まったDX

「DXって、うちみたいな小さな会社には関係ないですよね?」
自分もそう思っていました。
ただ、自分以外の人に業務をスムーズに受け継ぎたい――それだけは、ずっと心の中にありました。

従業員10名以下、IT担当者ゼロ。
パソコンより、手作業と感覚の世界。
DXなんて遠い国の話にしか感じませんでした。

でも、現場の困りごとは待ってくれません。
注文書の誤記、在庫ズレ、情報の行き違い。
誰かが休めば仕事が止まる。
「このままでは未来がない」と感じたとき、
初めて仕組みでつなぐという考えが浮かびました。

DXの目的は人を減らすことではなく、時間と知恵を次に渡すこと。
それが、私たちのスタート地点でした。


「完璧じゃなくていい」から始めた最初の一歩

まずはアナログから始めよう。
市の産業支援コーディネーターさんの支援をいただき、伴走してもらいながら進めました。
最初に取り組んだのは、工程表と番号を使った管理体制の構築です。

もちろん、最初からうまくいくわけではありません。
現場に合わせてやり方を変えたり、
逆に現場が仕組みに合わせていったり──その繰り返しでした。

それでも、少しずつ成果が見え始めました。
「やってよかった」「現場の精神的な負担が減った」
そんな声が出てきたとき、ようやく“前に進んでいる”実感が生まれたのです。


3つの「目」で会社が変わった

数年経った今、振り返ると成功の鍵は3つの目にありました。

① 現場の目
自分たちの手で見て、動く。
問題は会議室ではなく、現場の中にある。
データを眺める前に、現場の声を聞くこと。
そこから、すべてが動き出しました。

② 他人の目
支援機関、IT専門家、他社の経営者。
外の世界に触れることで、「当たり前」が何度も壊されました。
「そんなやり方があるんですね」と驚くたびに、
自分たちの常識がやさしく書き換えられていきました。

③ 未来の目
数字で確かめ、次の手を考える。
感覚ではなく、データで語れるようになってから、
社員同士で成果を共有できるようになりました。
折箱部門の売上が7倍になったのは、現場と数字の両方を見たからだと思います。


失敗を恐れず、仕組みを育てる

導入したハンディ端末は、うまく機能せず失敗に終わりました。
「業務の流れとシステムの動きが合っていなかった」──今ならわかります。
けれど、その経験こそが次の改善の種になった。

アナログとデジタルを組み合わせ、
現場が使いたくなる仕組みに少しずつ作り直していった。
仕組みは人に合わせ、人が仕組みを育てていく。

DXは導入するものではなく、育てるもの。
この考えが、今の私たちを支えています。


引き継げる会社を目指して

デジタル化で最も変わったのは、実は人でした。
現場が自分で考え、提案し、改善を繰り返す。
繁忙期でも閑散期でも、いつものペースで落ち着いて動けるようになった。
その姿を見るたび、
「これなら次の世代にバトンを渡せる」と感じます。

DXは、結局人を活かす経営なんだと思います。
完璧を目指すより、改善を続ける会社が強くなる。
それが、私たちが見つけたDXのほんとうの意味です。


この数年の学びを、次は自分の言葉で伝えたい。
そんな想いから、11月28日(金)福山庁舎で開催される「DX×交流イベント(第3回)」に登壇します。

「何から始めたらいいか分からない」
「人も時間も足りないけれど、変わりたい」
そんな方にこそ聞いてほしい、等身大のDXの話です。


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